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白勝 女性ファンの皆さんお待たせしましたそしてすいません。
燕青 はい。申し訳ありません。
白勝 いやあの小乙さんの何が悪いってわけじゃなくて、燕青兄貴ファンはピンキリなんでイメージ合わなかったらすいませんって意味です。まぁここの小乙さんのイメージがぴったり来るって人あまりいないと思いますけどね、特に男ファンは。でもいなせな色男って他に結構出しちまった気がするんで、これでごくまともな燕青兄貴像だとビョーキにされた武松兄貴ファンが黙ってないような。いやいやいや別にあの。
燕青 はい。
白勝 ……何つーか可憐になっちまいましたねぇ。
燕青 ……。
白勝 あ、いやすいません。何だか骨まで透けて見えそうな人っス。なよ系って前に言ったけどカマっぽくないです、長野まゆみキャラがそのまま育った感じですか? 蔡慶さんくらいの歳の女の子が憧れるわけだ。……あのーホリモノ本当に入ってるんスか。
燕青 はい。
白勝 あ、ホントだ。えーと壊れ物っぽいように見えて実はすげぇ頑丈なんですよね、確か。
燕青 はい。御主人がよくそう仰います。
白勝 はあ、盧の兄貴。
燕青 いえ。
白勝 間髪は入れずに答えてくれるんスけど、あのー言葉惜しんでます?
燕青 あの、ここでは晁蓋様……です。
白勝 ……《天罡(てんこう)星》までブランクだったりして、はは。
燕青 ……。
白勝 ……まあそれはおいといて。はぁ、盧俊義兄貴か姐さんか(そりゃおれは知ってますけど)知りませんがお小姓横取りされちまったわけですね。そのへんの事情はそっちで語るとして、えーと初対面での晁蓋さんの印象はどうでしたか。第一声とか。
燕青 『よう、人形』でした。
白勝 …………平然と仰いますですねぇ?
燕青 本当のことですから。
白勝 いや、だってあのそんな、怒っていいんスよそういう時は。つーか怒らないと駄目です。
燕青 怒れなかったのです。わたしにそれを教えて下さったのが御主人です。
白勝 あのー……。えーと設定説明です。原作では遠い親戚の子を引き取ったってなってますけど、扱い見てるとほとんど家生(奴隷)ですよね。親戚のみなしごなんてこの時代どう扱われようが文句言えないみたいス。養子にするならともかく、金持ちのくせに学問させてるわけでもないし成長後は手代扱い。なのにわざわざ金かけてホリモノ入れさせてみたってのは愛玩物扱いじゃないか? ということで、盧員外のお稚児さんだったということになりました。すいません。うわぁ盧俊義嫌な奴、ただでさえでかい解庫(質屋)三つも持ってるのに。
燕青 ……。
白勝 何でそんなのが好漢なんですかね。
燕青 ……。
白勝 あーすいません、ふられても困るよなぁ。でも小乙さんの過去がかなり暗いっていうのは解りましたけど、この時代あんまり珍しくないでしょう。どうしてそういう性格になっちまったのかなー……?
燕青 生来のものかもしれませんが、わたしにも判りません。
白勝 えーと……まあだいぶ変わりましたよね、何つーか個性が出てきました。
燕青 ありがとうございます。御主人と皆様のお陰です。
白勝 えーと怪力っていう設定は原作以上です。この華っ奢〜な人がねぇ、何たって酔った魯の兄貴を取り押さえられるんスから。ちなみに不意に触ると反射的に蹴り飛ばします。命がけでセクハラするのやめましょうね宋清兄貴。
燕青 申し訳ありません、つい。
白勝 手っ取り早く言うとヤロー恐怖症に近いですね。あのー朱武兄貴は怖いスか?
燕青 ……さあ、そういう気はしません。
白勝 公孫先生は? あの人誰にでも子犬みたいに飛びついてきますよね。
燕青 驚きますが大丈夫です。
白勝 うーん、ひよこの雄雌分けられるかと思ったんだけど無理っぽいスね。最後に晁蓋さんに仕える感想を。
燕青 未熟者ですので到らないことばかりですが、お仕え出来て幸せです。努力して白勝さんのような立派な下僕になりたいと思います。
白勝 う……何かそれも。見事に晁蓋さんに調教されちまってるような気がしますが嬉しそうなんでいいス。
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白勝 おれ兄貴の渾名は変だと思うんスよね。だって《没遮攔》が「障害物なし」でしょ? 《小遮攔》だと「小さい障害物」じゃないですかね。
穆春 つ〜ま〜り〜、オレが姉貴の邪魔なの?
白勝 いや誰もそんなこと言ってないスけど。
穆春 すっげぇ今オレ傷ついた。姉貴はねー確かに天罡(てんこう)星で強くていい啖呵切れるけどオレ半端物だしね、オレなんか縄張りん中を薛永に荒らされたあげくよそ者のしかも護送中の宋江なんかにメンツ潰されるもんね。ひどくないあれ? オレの縄張りなんだぜ、いくら有名な親分とかだってさ、ホントに偉いならオレのメンツ立てるよねあの場合。つーか通るならこっちに挨拶入れるよね。偉いってさぁ卑屈って意味じゃなくて下も立てるって意味だよねー『天切り松』でも読んで勉強しろよ黒三郎! って感じ。
晁蓋 るせぇガキ。気安く呼ぶな。
穆春 げっ。ちっ違うだろオレが言ったのは原作の宋江でー。
晁蓋 でー、じゃねぇだろ。てめぇは街頭インタビューの頭悪ぃ主婦か? てめぇの縄張ん中で薛永が芸やるの指くわえて見てた野郎がガタガタ言うんじゃねぇよ洟垂れ野郎。
穆春 だっ、あれは奴が銭もらうの待ってたんだよ、コーリツいいだろ。
晁蓋 どこの三下のセリフだろうなぁ? 最初から尻尾巻いてんじゃねぇか。きっちりショバ代取れよ阿呆、だからナメられるんだ。
白勝 晁蓋さん機嫌いいスね。どうかしたんですか?
穆春 嘘……これで?
晁蓋 べっつに。あと10人ちょいでこの馬鹿な企画終わるかと思うとなぁ。
白勝 でもあと少なくとも二回は出番があ痛。
穆春 ……あーあ白勝はいいよなぁ、塞主と最初っからナアナアだもんな。オレなんて姉貴のおまけで入ったのはいいけどいつもいつも誰かの手伝いばっか。朱のババァのお喋りから解放されたら次は李雲の墨壺洗いだろ、70回以降はいっつも盧俊義チームで貧乏くじひいて杭州で病人の世話。あーあお先真っ暗だよなー。
白勝 あ、お茶替えてきますね。晁蓋さんと楊志さん、何飲みますか。
晁蓋 茉莉花茶。
穆春 無視かよ、おい。……何だよ塞主、本当のことだろ。
晁蓋 そうだな。てめぇみたいな能なしいても仕方ねぇし、穆弘が赤っ恥かくだけだな。出てけ。
穆春 ……。
晁蓋 その二本の脚でてめぇの身体運ぶのもメンドーなら俺が運搬してやるぜ。おい楊志、縄。手足邪魔だから落とせ。
楊志 ──。
穆春 ま、待てよ! オレだって地煞(ちさつ)星だぞ、いいのかよ!
晁蓋 何が? 王矮虎の屍体見ただろ。奴がくたばっても《地微星》がありゃあ俺はいいんだよ。穆弘も文句は言わねぇだろ、ゲボクの分際でこうして俺にでかい口叩いてんだから。てめぇみたいな情けねぇ弟なんて穆弘の方から縁切りしたいだろうよ。
穆春 な、仲間だろ! お前それでも好漢かよ。
晁蓋 はん、誰が仲間だ。お前宋万に言われたってな、どこのセクションに回してもタルがるだけで使えねぇクズだって。俺も同感、いい加減うんざりだ。てめぇの辛気臭い話よりてめぇの悲鳴聞いてる方がずっといいぜ? せめてラストに俺を楽しませろ。
穆春 ふざけんなよこの──っ! ひっ。
楊志 ……。
穆春 お、お前なんてガードいなきゃただのガキじゃねぇか。汚ねぞ晁蓋。
晁蓋 きゃんきゃんうるせぇって言ってんだよ。確かにただのガキだぜ、てめぇにだって簡単に刺せる。それともドスの使い方も知らねぇのかよ蛆虫坊や。刺してみろよこのへんをよっ!
穆春 う、わぁぁぁっ……
楊志 逃げたか。……相変わらずだな、晁蓋。
晁蓋 けっ。
白勝 はいお待たせしました。あ、終わっちゃいましたか。あ痛痛痛。
晁蓋 確信犯気取ってんじゃねえ。あんなひよこ野郎てめぇが子守りしろ。
白勝 あはは、でも穆春兄貴も稽古に励んだり色々努力してるんですけどねぇ、穆弘姐さんの弟ってのはプレッシャーでしょう。
晁蓋 知るか。これ濃すぎんぞ、煎じ薬か。
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穆弘 よう《白日鼠》。さっきうちの阿呆たれがとんでもないことをやらかしたってのは本当かい?
白勝 え? いや、姐さん耳が早いスね。ちょっと晁蓋さんがからかっただけっスよ。こっちこそ何だかすいませんでした、おれ途中ちょっと──。
穆弘 塞主さんだったのかい。
白勝 ……いや、あの。
穆弘 ……ハァ。どうしようもねぇ奴だ。あんたにもとんだ迷惑かけて本当にすまなかったね。この通り、ふん縛って引きずって来たよ。
白勝 わっ! ぼっ穆春兄貴。
穆弘 一の頭領に何て真似をしたんだ、どんなお仕置きを受けたって仕方ない。だがこんな馬鹿でもあたしにとっちゃ可愛い弟だ、こいつのことは一番下の牢にでもしばらくぶち込んどくとして、今日はこのへんで許してやってくれねぇかい。
白勝 わわわっ! 待った! 痛゛〜っ! うわっ! ……え、蛇矛?
林冲 ……三度目か。
白勝 助かった〜林教頭、さすがに同じセリフ繰り返すの嫌っスか? いえ何遍でもいいですから姐さんを止めて下さいよぅ。姐さんの指だの腕だの貰ったって嬉しかないですよ誰も。
穆弘 《豹子頭》。頼むから止めてくれるなよ。
白勝 あんなことでいちいちケジメつけてたら李逵なんてもう手足ないですよ! それにドス抜いたの晁蓋さんの方だし。
穆弘 何ィッ! さっ塞主さんに怪我を? こ、こンの馬鹿ったれが〜っ!
白勝 ひゃあっ! 姐さん、それ以上タコ殴りにしたら穆春兄貴が死んじまいます。
穆弘 それで塞主さんは? 容態はどうなんだ?
白勝 髪の毛一筋も怪我なんてしてませんハイ。どっちかっていうと穆春兄貴の方が被害者っぽかったです。
穆弘 ……そうか。でもそんなドス抜くような修羅場になっちまったんだね。あたしが甘かった。ここで少し揉まれればこいつの腐った根性もどうにか叩き直せると思ったのに。
白勝 反抗期ですから仕方ないんじゃないスか。
穆弘 仕方ないって言葉があたしゃ嫌いなんだ。仕方ないことなんて滅多にないんだ。おら春! 気絶したふりしてんのは判ってるよ、詫びを入れたらどうだ。
白勝 気絶してますって。あーあ、姐さんその腕でボコにしたんですか。凌振姐さんとタメはる腕力なのに。
林冲 ……塞主の伝言を伝えても良いか。
穆弘 う、はいっ。
林冲 『ドスの使い方を憶えるまで渾名「障害物(小)」』。以上。
白勝 ……。
穆弘 ……。はい。ううっ、ありがとうございます。
白勝 ……あの、姐さん。
穆弘 あたしら姉弟、一体何度塞主さんのお情けに助けられたことか。もう、もったいなくて。このこのこのこのーっ!
白勝 わあっ姐さん、マジ死んじまいますって。わ〜林教頭それだけで行っちゃうんですか、せめて安道全先生を〜。
穆春 い……やだ……医者と薬は勘弁。
穆弘 こんな口きくくらいなら大丈夫だよっ! さ、今から塞主さんとこに行って詫び入れるんだよ《障害物(小)》!
白勝 律儀すぎます姐さん、何かおれら子供同士が喧嘩した母親同士みたいっス。えーとあのうちの子も叱っておきますから、なーんて。……ハイすいません笑い取れそうもないス。障害物なんてきっと気づかず粉砕して突っ走る穆弘姐さんでした。
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杜興 白さん。てまえの主を御覧になりやせんでしたか。
白勝 李応姐さん? 今日はまだ見かけてませんが。倉庫か蒋敬兄貴んとこじゃなくて?
杜興 いや、今日はでかい取引の件があるんで後でお客人と会う約束があるんス。
白勝 原子時計埋め込んでるって噂あるくらい時間にきっちりした人ですから大丈夫ですよ。えーとこちら杜興兄貴です、設定『執事』。とうとう二文字かい……おっかねぇ顔っていう設定は生きてるんで、ちょっとフランケンシュタインっぽい執事です。ごついガタイで秘書役から家政夫、タマよけまで幅広くこなします。実は南側の酒店もやってますね。
杜興 名前だけですよ。実際のところは器用な手下が切り盛りしてます。てまえは時々抜き打ちで見に行くだけで。
白勝 えーと前から気になっていたんですが、李家荘の執事ってそんな強面で務まったんですか?
杜興 てまえの他にも二人ばかりいたんで。それぞれ役割が違いました。
白勝 ……マル暴課みたいな?
杜興 (笑)
白勝 えーと李応姐さんについて一番よく知っているのはやっぱり兄貴だと思いますが……。
杜興 主について語るのはご勘弁願います。
白勝 あーやっぱりガード堅い。
杜興 てまえのような無骨者は、言われたことを馬鹿正直にやるしかないんで。
白勝 見かけとは裏腹にえらく器用な人って評判なんスけどねぇ……えーと楊雄兄貴とも縁があるんでしたね。
杜興 ええ。だいぶ昔、小僧の頃に一度お世話になりやした。あの頃からまっすぐな、さっぱりとした兄貴でしたよ。
白勝 杜興兄貴は思いっきりいろんな過去しょっていそうス。梁山泊にはもちろん李応姐さんと一緒に来たわけですが、兄貴自身としてはここ、どうですか?
杜興 あんたにこんなこと言うのも何ですがね。あっという間に出来ちまったものは大抵、あっという間にぶっ壊れるもんです。
白勝 ……。
杜興 でもきっとここの人達は、崩しちまった積木をまた積むでしょう。同じ形にならねぇのがまたいいんじゃないですか。
白勝 ははあ、懲りない人ばっかりですからねぇ。
杜興 ま、何人生き残るか知らねぇスけど。
白勝 淡々と言うなぁ。まあそうなったとしても兄貴のポジジョンは変わらないんでしょうけど。
杜興 生きている保証はありませんが。
白勝 はは。その何つぅか、肚の据わり具合が違います。その度胸はどこから来るんスか?
杜興 上にいる人のおかげですよ。……てまえは喧嘩でも何でも、見境なくどこまでも行ってしまうので。ついていくのは楽です。
白勝 あ、そうか。
杜興 (笑)そう思いませんか。
白勝 いやぁ、おれの上にいる例の人はなかなか楽させてくれないんで。
杜興 ああ、そういう人でしたね。
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白勝 あのーどうしたんですか、こんな隅っこまで引っ張ってきて……ああ、兄貴上がり症でしたっけ。えー孫二娘姐さんの旦那、孟州十字坡の居酒屋チェーン店オーナーの張青兄貴です。よく見たら酒店は一軒だけじゃなくあちこちにあるって。
張青 へえ。大した店じゃありませんが。
白勝 いやー戯れ歌まであったそうじゃないですか。よくパクられなかったよなあ……。無事に通れる人何人いたんだろ。
張青 いえ、そろそろ危ねぇと思ったんで二竜山に行ったんです。
白勝 あー施恩さんも何かちらっといやもとい。えーと孫姐さんとのなれそめについて、そういえば姐さんにはお訊きしてませんでした。その筋の人に腕を見込まれて娘婿になったんでしたっけ。
張青 ……。
白勝 あの?
張青 ……いや……じ、実は。
白勝 はい?
張青 ……結婚してくれなけりゃ出ていかせねぇ、いっそ饅頭の餡にしてやると……。
白勝 はあ、見込まれたもんですね。舅さんの代から人肉饅頭やってたんですか。
張青 い、いえ、その時はまだ言葉のあやだと……舅じゃありません。女房の奴に。
白勝 ……あのーそれはのろけって言うんじゃないんスか。そりゃちょっと物騒な癖ありますが粋で綺麗ですよねぇ孫姐さん。
張青 い、いや、とんでもない、当時はもう、今よりきつくてわたしより腕もたって、うんと言うまでは軟禁なんて生やさしいもんじゃありませんでした。
白勝 ……でも仲いいじゃないスか。
張青 はあ、そりゃもうずっと連れ合ってますから。
白勝 のろけですってば。はぁ、ちょっと羨ましいような……このインタビューずっとやってたら何だか、怪しい饅頭くらいじゃ全然悪癖に見えねぇんですよ。
張青 白さん、あの、あんたちょっとここに慣れすぎじゃないですか。
白勝 考えてみて下さい。おれここの設定ではゲボク最古参なんス。
張青 で、でも、塞主さんはあんまりひでぇことは……。
白勝 いや、晁蓋さんがやんなくてもやる人をそれだけ見てきたって意味で。
張青 はあ……そういえば変なとこで度胸ありますよね、白さん。
白勝 度胸というより慣れっス。えーと《菜園子》は昔寺の菜園の管理人やってたってことですが、魯の兄貴と同じですね。宋代の菜園管理人ってやばいニュアンスあったんですかね、堅気じゃないイメージとか。そーいや魯の兄貴が菜園でチンピラと肥溜めギャグやってたっけ。菜園って一体どういう場なんだろうなぁ。ここみたいにやばい肥料使ってるとか。
張青 あ、あの、わたしは別に。
白勝 原作の兄貴って結構やばそうだもんなぁ……。
張青 いやわわわたしはごくまっとうな。
白勝 まっとうな人が人肉商売をやるかなあ。気は小さいように見えるけど灰色な張青兄貴でした。
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白勝 《挿翅虎》って《跳澗(かん)虎》と似てませんか。キャラの方もどっか陳達兄貴と通じるような気がします。雷横兄貴、今日も髭巻き上がってますねー。髭の巻き具合で天気予報が出来るって噂ですけど。
雷横 夜から雨かもしれねぇな。
白勝 ホントだったんですか……えー雷横兄貴は見た目は海賊の親分って感じもしないでもないですが、れっきとした元鄆(うん)城県のサツのダンナ。うへぇおれらの天敵っぽいです。つーか天敵でした。
雷横 ふっふっふ、てめぇらには散々手こずらされたっけなぁ。
白勝 お、おれらそんなに色々……やったかも。ああ〜また知らねぇ記憶が。
雷横 ここの設定じゃ生辰綱ん時は何〜故か俺が出てこなかったけどなぁ……ありゃどうした。
白勝 はあ、ページ数の割に人数多すぎたんで。
雷横 ふっふっふっふ、省かれたってわけか。
白勝 うへぇ、すいません。まままあ話も色々違うんで。ってここでそんな話してもアップするのは早くて来年って話ですよぅ。えっえーと朱仝(どう)さんとは昔から顔見知りなんスよね。
雷横 近所のガキだ、とっつぁんとおっかさんも知ってたさ。二人とも正直でまっとうな奴らでなぁ。可愛い一人娘が梁山泊なんぞにいるって知ったら──。
白勝 ああ、痛いところを。
雷横 別に気にしねぇか、あいつらなら。
白勝 ……どこが正直でまっとうなんスか。まあ好都合ですけど。えーとおれらと知り合った経緯は。
雷横 てめぇらがちょろちょろしてたんだよ、俺の目の前をなぁ。
白勝 はぁ、晁蓋さんがやたら挑発的にねぇ。ルパン三世vs銭形のとっつぁんぽかったです。
雷横 そりゃ俺じゃなくて張の字じゃねぇかい。
白勝 それは銭形平次でしょ、銭形警部は投げ銭も石礫も使わねぇです。まあともかく、あの頃やったパフォーマンスは今思うと兄貴を誘い込む為だったんですね。
雷横 お前も俺もあんなくそガキ担いじまっていいのか? 本当に。
白勝 ははは。
雷横 あと公孫勝や王定六、やたら喜んでやってただろうが。事件だっていうから部下連れて出動してみりゃあ、死んだ筈の奴はいねぇ、焼けた筈の家もねぇ、盗みやった筈のガキはへらへら笑って何も持ってねぇ……。
白勝 すいません、お世話かけました。
雷横 まぁその分これから色々いい目見さしてもらうさ。
白勝 そりゃあもう。
雷横 特に劉なぁ……ふっふっふっ、一番面倒かけやがったのがあの野郎だからな。
白勝 持ちつ持たれつの仲だったって聞いてますけど。
雷横 へっ。盗っ人連中となあなあでやってたから今こんなとこにいるんだろうな、俺は。
白勝 さっきからぶうぶう言ってる割には楽しそうスけどね、うげうわ熱ぃっ!
雷横 おお、悪ぃ。火ィ落としちまったか。
白勝 武松兄貴じゃないんですから灸は要らねぇですよ、おお熱。まーそういうサツのダンナから180度転向した感想をどうぞ。
雷横 別に転向などしとらんわい。義の為にてめぇの生命を惜しまん。それが好漢ってもんよ。
白勝 ……この兄貴の中では矛盾がないみたいです。ま、その調子で今後もよろしくお願いします。
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白勝 少崋山トリオの一人、通称お嬢の楊春さんです。うーん両手に花って感じですね陳達兄貴、一見は。
陳達 ああ一見な。
白勝 やさぐれてますねぇ。えー当初はお嬢さんじゅなくてお坊ちゃんの予定でした。性格は同じで。でも孔明兄貴とカブるしもっと女の子増やしたい、優男だと姐さんにしてもあんまり違和感なくていいだろうといういい加減な方針でこうなりました。名前も優しげだし。どうスか?
楊春 わたくしはどちらでも……。
白勝 この優しーい声が梁山泊の野郎共に密かに人気なんですが、おれらみたいなむさ苦しい野郎は声かけただけで泣き出しちまうんじゃないかと皆びくびくもんで遠巻きに眺めてます。
楊春 そんなこと……皆様とても親切で、わたくしかえって……。
陳達 他人行儀で嫌だと。
楊春 そんな。あの、……。
陳達 お嬢さん、あんたはここの奥向きのことをしっかり切り盛りなすってるじゃないですか。立派に梁山泊の好漢の一員だ、言いてぇことはきっぱり言って下さらねぇと俺らも困りますぜ。
楊春 好漢だなんて、わたくし。
白勝 姐さんキャラは違和感あって困るんですよねー、好漢の漢の字が。
楊春 いえ、そんなことではなくて……わたくし、皆様の一員に入れて頂けるようなことは何もまだ。
陳達 この《跳澗(かん)虎》陳達、それに《神機軍師》朱武はあんたの子分ですぜ。すると俺らもまだ梁山泊の好漢には加えていただけねぇと?
白勝 陳達兄貴、脅してどうすんですか。
陳達 うちのお嬢はただのお蚕ぐるみじゃねぇぞ白。張都監の奴の企みで家も財産も親もなくして以来、しくしく泣くのはすっぱりおやめなすったんだ。仇をつけ狙いつつ虎の棲む山や賊の住処の鼻先を旅して回ってみろい、肝っ玉もでかくなるわ。何たって鴛鴦楼の後に血まみれの武松を洗ってやったのはお嬢さんだ。でっけぇ人食い虎より怖ぇ奴がおとなしくされるがままになっちまって。
白勝 そうだったんスか……武松兄貴ってか弱そうな人に縁がありますね。それにしても、そんな烈女には見えないんですよぅ。施恩さんも随分可憐な人だけど楊春さんはそれ以上っていうか。
楊春 わたくしが白子(アルビノ)だからではありませんか。
白勝 あ、忘れてた。はあ、白兎みたいですね。中国だと兎には別に可愛いとかそういうイメージはないみたいですが。っていうか、そういえばあんまり小説とかに出てこないかも。まあ、楊春さんは髪も肌も真っ白なんで目立ちます。仇討ちの段取り大変だったんじゃないスか?
陳達 だから朱武が代わりに入り込んだんだ。手引きする筈だったんだが……はァ。
白勝 キレまくった武松兄貴に先を越されて鴛鴦楼のジェノサイド。
楊春 ……あの方にとっても仇でしたもの、仕方ありません。多分わたくし達ならし損じたことでしょう。
白勝 でも危なかったスね、タイミングずれてたら三人とも巻き添え食ってたかも。
陳達 朱武はばったり出くわしたけど殺られなかったぜ。確か武松はキレてる時の方が頭働くんだろ。
白勝 潘金蓮殺しの時は確かにまあ。
楊春 武松さんはわたくし達の仇を討って下さった恩人です。そのように仰らないで。
白勝・陳達 すいません。
白勝 ……何だか皆のお嬢であるゆえんが解ったような気がします。あの怖いものなしの朱武兄貴ですら一歩譲るそうスから。怖いものといえば楊春さん、苦手なものはありますか? 小さい頃は蛙の卵でもミミズでも何でも見せただけで面白いくらいよく泣いたって、隣の史家荘の史進兄貴が言ってましたが。
楊春 見せたのではなくて、首筋に投げ込まれたりお茶に入っていたりしたんです。史進さんに悪気はなかったのでしょうけれど。わたくし今だにお茶やスープは中身を確かめてからではないと飲めません。
白勝 ああ春雨ってちょっと蛙の卵に、いやもとい忘れて下さい。ははは、思いっきり典型的な初恋ネタですねぇ。好きな子に意地悪しちまう男の子。しかも史進兄貴の場合まるで自覚ないですうわ痛ェッ!
陳達 そんなケツの青い唐変木なんぞうちのお嬢にゃ関係ねぇよ。第一時効だ時効。奴は東平府に女がいる。
白勝 李睡蘭ですか、それ使うのかなあ。色気ないんスよあの人。それにしてもうちの娘はやらーん、ですか。兄貴思いっきりオヤジ入ってますよ。
陳達 るせえ。安心なすって下さいお嬢さん、そのうちこの陳達が三国一の婿を見つけてきますぜ。
楊春 ……気持はありがたいけれど。
白勝 ここには候補ゼロですか。
陳達 ろくなのいねぇじゃねえか。
白勝 そう思いたいのが父親ってもんで。高嶺の花・皆のお嬢は厄介なコブつきのせいで遠巻きにされてるのかもしれません。楊春さん頑張って下さいね。
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白勝 曲がり角の向こうからこっちに来るのは韓滔兄貴か彭玘(ほうき)兄貴、それとも丁得孫兄貴かな。軍人気質が抜けないから判りやすいです。んータッパからいって丁得孫兄貴。あ、当たり。……どうかしたんスか?
丁得孫 いや、何でもない。
白勝 ああ、また張清兄貴がどっかの女とトラブったんスか? 副官だからって兄貴がいちいち後始末つけに行くことないと思うんですけど。
丁得孫 ち、違う。
白勝 虫歯の治療……は兄貴じゃなくて龔(きょう)旺兄貴だったよなあ。来ないなら知らないぞ、と安道全先生がにっこり笑ってました。歯医者のウィーンてやつも確かに尖ってますけどね。
丁得孫 うむ、伝えておく。
白勝 じゃあ兄貴の浮かない顔はどういうわけで?
丁得孫 ……単なる宿酔だ。
白勝 ふーん。迎え酒どうスか? 蘭陵のいいやつだって劉唐兄貴がこの前土産にくれたやつなんですけどね。ホントどこ行くか判らねぇ人だな……まあどうぞ。
丁得孫 ほう……では少しだけ。
白勝 飲みっぷりはいいんスけどねぇ。えー李雲姐さんもそうなんですが丁得孫兄貴も酒の回りが速いんです。しかもこの人は喋り上戸で。インタビューには便利な人ですね。ハイハイ兄貴、ちょっとピッチ落として下さい。で?
………… 白勝 えー個人名がんがん出た修羅場話だったんで割愛さしてもらいました。NG出さねぇって前に言ったんですけど酒の席だし女の名前そんなに考えてらんねぇし。それにしても張清兄貴、真面目な副官にあんまり世話焼かせないで下さいよぅ。
丁得孫 とにかく自分はアパートの鍵を貸すような真似はした憶えはないのだ!
白勝 はいはいはい。いつの間にか逢い引きに使われてたんですね。えー重ね重ね断っときますが張清兄貴は将軍としてはホント有能な人なんスよ。
丁得孫 戦場と私生活とのギャップが……くっ、自分は一体。嘗て遙かに張清殿を仰いでいた頃は、まさか妓楼の支払いまでさせられるとは思わなかった。
白勝 はあ、そりゃちょっとひどくないスか。張清兄貴は女連れて先に帰っちまったとか?
丁得孫 いや、女に有り金全て巻き上げられていた。
白勝 ……迎えに行ったんスか、とほほ。博奕ですってんてんになって帰ってくる小五さんとどっちがましだろ。
丁得孫 そのようなことはもういい! いいのだ、問題はな。
白勝 あれ、兄貴一瓶全部空けちまったんスか?
丁得孫 南の人間は何故竜と称して蛇を食うのかということだ。
白勝 ……はい?
丁得孫 蛇の目は縦に割れているではないか、脚も手もないあれがずるずると這うのだぞ。あんなものの皮を剥ぎ、揚げたり煮たり酒に漬けたりなどと……ぐう、体中から鱗が生えてきそうだ。
白勝 原作での死に方のせいなんだろうな……羊の目なんか横に線入ってますけど。
丁得孫 何、そうか。ううむ、羊も食えん。
白勝 この時代は牛より羊の方が上等みたいスけどねぇ。柴錬水滸で李逵が琵琶亭で怒るシーンは意味逆になってますね、どっちにしろ暴れるのは同じなんだけど。
丁得孫 羊も蛇も納豆も人間の食する物ではない。
白勝 好き嫌い多いんスか?
丁得孫 そんなことはない。
白勝 椎茸とか。
丁得孫 あんな生物の死骸じみた歯ごたえのものは食物ではない。
白勝 トマトの種とか。
丁得孫 どろどろとしていて気色悪い。
白勝 ピーマン・人参は?
丁得孫 あんな苦いものには栄養はない。
白勝 一体何食ってるんですかね、この人は。えーとちょっとは路線戻さないと。飛叉(サスマタ)使いですね。戦ん時だと返ってこない得物使うのは不利って気がしますが。
丁得孫 飛叉でなくとも良いのだ。剣が使えんわけでもない。
白勝 《地速星》っていうくらいなんで剣さばきも速いです。居合抜きなんてどうスかね。えーと渾名は箭(矢)に中った虎。手負いの虎は猛り狂っていて危険ってことでしょうか……《没羽箭》って人の副官でしたよねえ、はは。
丁得孫 くっ、まるで迷惑をかけられるのが初めから決まっているような渾名ではないか! 原作者、変更を要求する!
白勝 でも酒の席でストレス全部吐き出すんで、孫立兄貴や宣賛兄貴みたいに胃痛持ちにはならないって噂です。喋ったこと次の日には全部忘れてるし。これくらい切り替え速くないと張清兄貴の副官は務まりません。ある意味いい性格してるんじゃないですかね。
丁得孫 ……。
白勝 あ、い〜いタイミングで寝てくれました。痺れ薬盛るまでもなかったス。お疲れさまでした。
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晁蓋 おい。
白勝 わっ。あれ晁蓋さん、妙に育った……うわぁっ!りり李逵。あははは、ついに来たか。
李逵 何だい、おいらが来ちゃまずかったみてぇだな。
晁蓋 板斧置け。俺の後ろに立つな。二度とやったら埋めるぞクソガキ。
李逵 兄貴だってこないだ穆春とこに出た時まではおいらと同じくらいのガキだったじゃないか。
晁蓋 時間軸を混ぜるな、てめぇは俺の5コ下だ。
白勝 ははは……成長しても口調全然変わりませんね晁蓋さん。いつもより温度−10度くらいの声スけど。えーと読んでる人すいません解りにくくて。いくら何でも5歳の殺人鬼は出したくねぇんで、今回は10歳の李逵と15歳の晁蓋さんです。108人は全員晁蓋さんより年上の筈だったんですが……何であんただけこんなに年下なんスか? ま、パット見は図体でかいんで晁蓋さんとタメ歳くらいに見えますけど。
李逵 おいら知らねぇ。
晁蓋 一度死んでるから。
白勝 ……ああ、いつか言ってた表現型がどーたらってあれ。えーとその時はかなり原作に近い年格好だったらしいス。……何で死んだんですか。毒酒でも飲んだとか?
李逵 おいら知らねぇってば。
晁蓋 殺すもんがもう近くにいなかったからてめぇを殺したんだ。
李逵 あっはっは、そっかぁ。でもおいら生きてるよ兄貴、あ痛。
晁蓋 離れろって言ってるだろ。
白勝 まあそんなに邪険にすること……あ、おれがここに座るんですか、あはは。楊志さん板斧どっかにお願いします。うー仲間だって解ってても何だか怖いよぅ。
晁蓋 たりめーだ、生存本能と逃げ足にかけてはお前ここのトップ。
李逵 おいら! おいらだって白なんかに負けねぇぜ兄貴。
晁蓋 うるせジャガーノート。
李逵 じゃが芋脳天? おいら頭硬ぇぞ。
白勝 天然度でいうと公孫先生といい勝負なんスけど。殺人癖がねぇ。あのー何でそんなにあっさりばっさり殺るんですか? 学者先生は怒れる民衆を仮託したとか何とか説明してますけど。
李逵 おいら難しいことは知らねぇ。気にくわねぇから殺すんだ。
白勝 小衙内のちびさんは?
李逵 宋江兄貴に頼まれたんだもの。
白勝 少なくとも70回本だと微妙な書き方だなぁ、用さんか大官人が仕組んだようにも読めるんだけど。あ、51回の冒頭に晁・宋の命令って。他の本だとどうなってましたっけね。
晁蓋 お前・俺に・幼児殺しの示唆をしろと言うのか?
白勝 ひぃぃぃぃ、まさかまさか。すいませんすいません、声が絶対零度だよぅ。いやーまず宋江兄貴ここにはいませんから。
晁蓋 ここだってこの馬鹿が何かしでかせば俺の責任になるんだよ。
李逵 どうしてだ? おいらがやったことはおいらがやったことだ。
白勝 でっかい凶暴な野猿連れてるみたいス……でも晁蓋さんの言いつけだけはちゃんと聞くし、戦ん時は項充・李袞コンビの殺人チョロQになるし、扱いさえ間違えなければ割といい奴っぽいんですが……何故だかおれ隣にいると寒気が止まらねぇんだよな。
晁蓋 いいセンサーだな、全く。
李逵 楊姐、おいらの板斧返してくれよ。手ぶらだと落ち着かねぇ。……けち。
白勝 大体、キレまくってる時の武松兄貴に殺られかけたり楊志さんをむちゃくちゃ怒らせたりした晁蓋さんが、李逵にだけ何故用心深いんスか。
李逵 あ、おいら兄貴に聞いたことある。おいら兄貴を一度殺しちまったんだ。
白勝 なっなっ何っ? どういう意味ですかっ晁蓋さんそれ。
晁蓋 ……殺意もないまま殺すんじゃ気も読めねぇ。
白勝 もしかして晁蓋さんが子供なのってそれが理由スか?
晁蓋 気ィ抜いてたんだよ。おかげでこのざまだ。──白勝、お前ら凶星は何度くたばっても王英みたいに生まれてくる。
白勝 はあ。
晁蓋 だが《天殺星》だけはお前らを本当に殺せるんだぜ、憶えておけ。
李逵 おいら全員を殺すのか?
晁蓋 誰もンなこと言ってねぇ。妙な真似したらてめぇだけ伏魔之殿に戻してやるぞ、鉄牛。
李逵 あは、兄貴にそう呼ばれたの初めてだなぁ。
晁蓋 ……てめえが忘れてるだけだ。
白勝 凶星って設定を活かすとファンタジーっぽくなるもんですね。えーと他の話題にしましょうかいくらでもあるからなぁ李逵の場合、盧俊義兄貴を引っかけに行った時用さんに頭ダンゴに結ってもらったんスよねぇあはは、原作の呉用先生がそれやってるの想像すると笑えます。相撲ん時も小乙さんに。皆あのダンゴ結えるんですね水滸の世界。
李逵 あははは、小衙内の真珠の髪飾り奪ってつけてたもんな、おいら。
晁蓋 ……別に仲間にしなくても苑子城の地下牢に幽閉しておいたっていいんだよな、こいつ。
白勝 本人に悪気はないと思います。
晁蓋 あったらとうに抹殺している。
白勝 ととところで李逵って何でそんなに晁蓋さんに懐いてるんスか? 原作だと宋江兄貴の太っ腹なところに感激したんスよね。
李逵 和尚じゃあるまいに。
白勝 デブいって意味じゃないス。
李逵 よく解んねぇけど。おいら兄貴好きだもの。人を殺すよりいいのは梁山泊で兄貴達と面白おかしくやってる時だ。
白勝 あ、すげーまとも。
晁蓋 と言いつつ二、三日前にふらっとどこかの城で暴れてきたのは誰だ。
李逵 あれは相手が勝手においらの板斧に躓いてきたんだよ。
白勝 もう駄目、収拾つかねぇス。
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